反逆の神話〔新版〕: 「反体制」はカネになる
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目次
第2部(制服と画一性;地位の追求からクールの探求へ;コカ・コーラ化;ありがとう、インド;宇宙船地球号)
結論
主流から反逆するスタイルが、主流になってしまう
主流から常に反逆しようとして鞍替えを繰り返すことが、消費主義を推し進めているという皮肉
制服制度のおかげで、オシャレの軍拡競争を取り止められる 制服制度に反対して個人の自由化を求めるカウンターカルチャーこそが、ファッションの流行や消費主義を促してしまう
「クール」という曖昧な概念が、消費主義を支える流行を作り出している
フランチャイズ化、画一的大量生産
貧困か画一性かを迫られたら、画一性のほうがマシ
画一性のおかげで標準化され、普及するメリットもある
TCP/IPで画一化されたおかげでインターネットは普及しやすかった p404
「自分の個性はほかの人たちの仕事を増やしているか?」
散髪屋で15分カットするのと、美容室で1時間かけて4倍の値段を払うことで自分の個性を作るのとで、どれだけ恩恵が受けられるか?
「全員がそんなふうに振る舞ったらどうなるか?」
みんなが反逆的に振る舞ったら、それは反逆ではなくなる
みんながランダム人間になってしまったら、画一化によるメリットは消え、結束力はなくなる
代替治療という概念は、もともとが大衆社会批判の副産物 ローザックはテクノクラシーを「統治する者が専門技術者に訴えて自らを正当化し、専門技術者は専門技術者でまた、科学知識に訴えて自らを正当化する社会」だと規定した。
インターネットとコンピュータは、カウンターカルチャー勢にとってはLSDの代わりになった 1972年にノルウェーの哲学者アルネ・ネスが提唱したディープエコロジーは、環境中心主義の原理に基づいている。すべての生命体には、人間にとっての有用さや価値とは関係ない固有の価値がある。地球上のすべての生命体は、相互依存の網の目のなかにあり、人間は命の網の目の不可欠な一部ではあるが、他の種と比べて重要なものではない。だから、人間はその生命の維持への必要を満たす以外には、地球上の生命の豊かさや多様さを減らす権利は持っていない。
p512
電気に関して政府が節約を促す必要があるという事実は、電気料金をもっと高くすべきことの表われである。理想の世界では、エネルギーの節約など必要なく、ひたすら莫大な金額を支払うべきであろう。
等価交換であれば節約を迫る必要はない、不平等な交換だから節約を迫る必要がある
使用料金が割に合うほど安いから、人々は存分に電気やガス、ガソリンなどを消費する
それによって地球温暖化問題が悪化するのだが、一人一人のインセンティブに働かない 単に生成にかかるコスト(材料費や人件費)だけで料金を決めるのではなく、潜在的に地球に及ぼす悪影響もコストに含めてしまってはどうか?という提案